キャンパスニュース

2014.07.22 建築

構造デザイン:東京カテドラル教会見学

手前の歩道橋からカテドラル教会全景写真

7月18日(金)夏休み前、最終授業日です。

 午後から選択科目「構造デザイン」の授業で、文京区関口にある、東京カテドラル教会を見学しました。天候が心配されましたが、梅雨の晴れ間、清々しい気候の中で見学ができました。

 東京カテドラル教会聖マリア大聖堂は、1964年に竣工した、丹下健三さん設計の鉄筋コンクリート造の教会建築です。実は当時設計コンペが行われ、丹下さんの他に、谷口吉郎さんや前川國男さんもカテドラル教会のコンペ案を発表しています。

 丹下健三さんは、この教会の設計後、キリスト教に改宗しここで丹下さんの葬儀も行われました。また、1967年(昭和42年)には第51代内閣総理大臣だった吉田茂元首相の葬儀もここで執り行われました。

敷地内から教会全景、HPシェルという構造です。

 意匠設計者は丹下さんですが、構造設計者は坪井善勝さんです。坪井さんは同時期の丹下さん設計の国立代々木屋内競技場の構造設計も兼ねています。

 構造形式はHPシェル構造:HyperbolicPalaboloid(双曲線曲面関数)Shellという大変美しい構造形態です。50年近く前にこのような形態を設計した丹下健三さんの設計力には本当に驚かされます。

 宗教施設の見学ですので、建築的な学習に加え見学時のマナーなどにも心がけ、みんな静かな雰囲気の中で見学しました。大勢の見学に留まらず、個人でも見学する機会を持って欲しいものです。

聖マリア大聖堂正面

 今回の見学は、構造デザインの授業のみならず、意匠設計としても大変参考になる見学だったと思います。

 大聖堂内にはカテドラルという名称を現す「司祭の椅子(カテドラ)」が置いてあり、またここのパイプオルガンの演奏は松任谷由美さんの音楽や森田童子さんのアルバムなどにも収録されている由緒正しいものだそうです。

 大変残念ながら、聖堂内部は撮影禁止ですので、大変美しい内部空間を、ここでお見せできません。見学した学生は写真が撮れず残念そうでしたが、荘厳な教会建築の空間の素晴らしさをいつまでも忘れないでいてください。今回の見学で外国人の見学者もおられましたが、とても真剣な眼差しで聖堂内部に見入っておられました。大変素晴らしい空間を体験できました。

 夏休み明けは見学レポートの提出です。休み中にしっかりとレポートのまとめをしておいてください。

[ 建築学科3年・建築工学科2年・建築設計科2年合同選択科目 ]